45分でどう伝える?春光学園様で法律教室を実施しました

令和8年8月8日、児童養護施設 春光学園様にて、神奈川青年司法書士協議会 法教育委員会の活動として法律教室を実施しました。
春光学園様で法律教室を実施するのは、今回が初めてです。
事前の打合せで伺っていたのは、
「子どもたちの集中力を考えると、長くても45分くらい」
ということ。
45分で何を伝えるか。
あれもこれもと詰め込んでも、伝わらなければ意味がありません。
そこで今回は、子どもたちにも身近な「SNS」にテーマを絞り、さらに一つひとつの内容が長くならないよう、短く区切って構成しました。
PowerPointではアニメーションを使い、クイズ形式で子どもたちに問いかけます。
そのほかにも、公的機関が作成したリーフレットを使ったSNSトラブルのお話、紙芝居形式での法テラスの紹介など、45分の中でもなるべく変化をつけるようにしました。
実際に始まってみると、子どもたちはとてもよく反応してくれました。
問いかけると、何人かが声に出して答えてくれます。声には出さなくても、こちらを見ながらうなずいてくれる子もいました。
反応が返ってくると、講師としてはやっぱり嬉しいものです。
私も子どもたちの様子を見ながら、問いかけたり、少し説明を加えたりしながら進めました。
「反応してくれる」と「伝わる」は同じではない
今回、法律教室を終えて改めて感じたことがあります。
それは、
「反応してくれること」と「伝えたいことが伝わること」は、必ずしも同じではない
ということです。
こちらとしては、なるべく簡単な言葉を選んだつもりでした。
アニメーションを使ったり、クイズにしたり、紙芝居にしたり。
それでも、もっと内容を絞った方がよかったのかもしれない。
もっとイラストを使った方が分かりやすかったのかもしれない。
説明するよりも、実際の場面を見せた方が伝わったのかもしれない。
法律教室が終わってから、いろいろ考えました。
これまでにも、小学生から高校生まで、さまざまな年代の子どもたちを対象に法律教室を行ってきました。
そのたびに感じるのが、
「何を伝えるか」と同じくらい、「どう伝えるか」が難しい
ということです。
法律を正確に説明するだけなら、法律の専門家にはできます。
でも、その説明が目の前の人に届かなければ、その人にとって使える知識にはなりません。
これは、普段の司法書士の仕事にも通じることなのかもしれません。
何か一つでも覚えていてくれたら
45分でお話ししたことを、全部覚えてもらおうとは思っていません。
・SNSには気をつけなければならないことがある。
・困ったときには、一人で抱え込まなくていい。
・相談できる大人や、相談できる場所がある。
・「法テラス」というところもある。
その中の何か一つでも残っていて、いつか困ったときに思い出してもらえたら。
それだけでも、この法律教室をやった意味があるのではないかと思っています。
今回も、子どもたちの反応からたくさんのことを教えてもらいました。
次に法律教室をするときには、今回感じたことを活かして、もっと分かりやすく、もっと伝わる方法を考えてみたいと思います。
司法書士としての実務でも、法教育活動でも、「正しく説明する」だけではなく、目の前の人に届く言葉で伝えられるよう、これからも工夫していきたいと思います。


