会社を設立する際には、どの形態を選ぶかがとても重要です。
ここでは、代表的な会社の種類とその特徴について、わかりやすくご紹介します。

📌 会社の種類は大きく分けて3つ

種類特徴
株式会社出資者(株主)と経営者が分かれている
持分会社(合同会社など)出資者が経営者を兼ねる
法人(非営利)構成員に利益を分配しない、公益性がある

🧾 用語の整理

  • 大会社:資本金5億円以上、または負債200億円以上
  • 公開会社:株式の売買に会社の承認が不要
  • 非公開会社:株式の売買に会社の承認が必要

🏢 株式会社の機関構成

  • 取締役:会社の経営方針を決定する
  • 監査役:取締役の業務を監視(公開会社では必須)
  • 会計監査人:公認会計士(監査法人)のみ
  • 会計参与:税理士(税理士法人)または公認会計士(監査法人)

🤝 持分会社(合同会社など)の機関構成

  • 社員:出資者であり経営者
  • 業務執行社員:業務を実際に執行する
  • 代表社員:会社を代表する

🔍 株式会社と合同会社の違い

項目株式会社合同会社
所有者株主出資者全員
意思決定株主総会全社員の同意
定款認証必要不要
決算公告必要不要
役員任期最長10年なし
利益分配出資比率自由に設定可能

💰 設立に必要な人数・資本金

  • 非公開会社・合同会社:資本金1円以上で設立可能
    → 実務上は、ある程度の資本金がある方が信用度が高くなります

📝 設立登記の費用比較

項目株式会社合同会社
収入印紙4万円4万円
定款認証約3~5万円0円(電子定款なら印紙も不要)
登録免許税資本金×0.7%(最低15万円)資本金×0.7%(最低6万円)

📈 最近の動向:合同会社の設立が増加中

理由としては:

  • 設立コストが低い
  • 定款認証が不要
  • 自由な経営が可能
  • 倒産時の有限責任
  • 決算公告義務なし

🏢 株式会社を選ぶケース
  • 将来的に規模を拡大したい
  • 信用度を重視したい
  • 大企業との取引を想定している
  • 銀行口座の開設や融資を受けやすい

デメリット

  • 決算公告義務あり
  • 役員任期あり → 変更登記が必要

🤝 合同会社を選ぶケース
  • 一人会社やスモールビジネス
  • 設立・運営コストを抑えたい
  • 柔軟な経営をしたい

デメリット

  • 信用度が低い場合がある
  • 銀行口座開設や融資が難しいことも
  • 意思決定は全員同意が原則
  • 定款に承継規定がないと、相続で会社が消滅する可能性あり

📝 まとめ

会社の種類によって、設立費用・運営方法・信用度などが大きく異なります。
「どの形態が自分に合っているのか?」をしっかり見極めることが大切です。